「花を日常的に部屋に飾りたい」
「花屋さんの前で立ち止まるけれど、眺めるだけ」
わたしはこれを何度も繰り返していました。
花のある暮らしをしたいと思いつつ、日常に取り入れるのは難しいと感じていたのです。
そこで、花のある暮らしを日常にできるように、花の効果と花のある暮らしができない理由ついて調べてみました。
すると、なんとなく感覚としてあった花の効果には科学的な裏付けがあることがわかりました。リラックスできたり、ストレスを減らしたり、花を飾ることは良いことづくし。気負わずに花のある暮らしを始めてみませんか?
花のある暮らし 3つの効果
花が飾ってあると、自然に視線が集まり、気持ちも上がります。
素敵な暮らしと思えると自己肯定感も上がりますし、イライラも減っているような気がします。
花のある暮らしのポジティブな効果は感覚的に感じるだけではなく、科学的にリラックス効果やストレス軽減効果は証明されているんです。
リラックス効果、ストレス軽減効果、それらに派生して起こるお片付け効果。これら3つの効果を見ていきましょう。
効果1 リラックス
花のリラックス効果は体感していると思います。花にリラックス効果があることは、調査により明らかになっています。バラの生花の視覚的な刺激の作用を調査したものが次のとおりです。
バラ生花の視覚刺激がオフィスワーカー、医療従事者、高齢者、高校生、計347名にもたらす生理的リラックス効果を調べた。
千葉大学環境健康フィールド科学センター 李宙営 宮崎良文「花きの視覚刺激がもたらす生理的リラックス効果」https://www.mizuho-rt.co.jp/case/research/pdf/flower2012_01.pdf
⇨指式心拍変動性計測により
①リラックス時に高まる副交感神経活動が29%亢進し②ストレス時に高まる交感神経活動は25%抑制されることが明らかとなりバラ生花の視覚刺激がもたらす生理的リラックス効果が検証された。
この調査からは、バラの生花が交感神経を押さえて、副交感神経を活発にしたことが分かります。
交感神経とは、ストレスがかかっているときに活発になる神経で、副交感神経はリラックスしているときに活発になります。
花を見ていると、リラックス効果が増したことが分かりました。
花が、交感神経と副交感神経を整えて気持ちを穏やかにしてくれていたのですね。
効果2 ストレス軽減
フラワーアレンジメントによって、ストレスが軽減されたことが明らかになった研究もあります。
ストレスを感じたときに分泌される代表的なホルモン、コルチゾール。コルチゾールの働きはこちらのとおり。
・抗ストレス作用
2022.02.16 りずみんの健康管理コラム ストレスホルモン「コルチゾール」の働きとは!(https://kentei.healthcare/column/2202/)
ストレスを感じると交感神経を刺激し、体の緊張状態を保ちます。脈拍や血圧を上昇させて、脳を覚醒させます。
フラワーアレンジメントの前後で、気持ちの調査と上記のコルチゾール値を計ったのが次の研究です。
本研究では,地域在住の中高年成人に対するフラワーアレンジメントの介入効果を,心理面の変化と唾液中コルチゾール値に着目して検討した.分析の結果,心理面においても唾液中コルチゾール値においても統計的な有意差がみられ,主観的にも客観的にも良い効果があることがわかった.
「地域在住の中高年成人に対するフラワーアレンジメントの介入効果」佛教大学保健医療技術学部論集 第6号(2012年3月)
フラワーアレンジメントを行った後、気持ち的に「活気がわいてくる」「気持ちがくつろぐ」といった良い効果が上昇し、コルチゾール値も下がるという結果です。
心理的にも医学的にも、ストレス軽減効果があるということがわかりました。
効果3 花のある暮らしの副産物 部屋を片付ける
花があるとつられて部屋や生活が整うような気がしませんか?
花が活けてあると、自然と花に注目するようになります。花の効果で気持ちもリラックス、余裕が生まれるでしょう。花に注目すると、周りをサッと整えようという気持ちになってきます。家中を片付けるとのは、ハードルが高くなるので、花のある周りだけ、花のある空間だけと無理せずに行いましょう。
「花を飾る→ポジティブになる→部屋が整う→ポジティブになる」という循環が生まれそうです。
花のある暮らし できていない理由
花のある暮らしが良いことばかりなのは、再認識できたけど、日常にできていないのは、理由があるはずです。例えば、わたしが感じるのは、「花瓶がない問題」、「花屋さんに立ち寄るのが難しい問題」です。
花瓶がない
大きな花瓶に大きな枝ぶりのアレンジメントも素敵。
でも、花のある暮らしを取り入れるには、手持ちのグラスやカップで十分。
例えば、グラスに活けた一輪をキッチンへ。さわやかな見た目の花をさりげなく洗面台へ。そんなふうに手持ちのグラスや器にちょっと飾ると、日常に寄り添った花の飾り方になりそうです。
水回りの近くにあると水替えもしやすく、気づいたときにお手入れできるので、気負いなく扱えそうです。
花屋さんは特別 敷居が高く感じる
花の効果は良いことばかりとわかりましたが、花屋さんで「花を選ぶ」、「花を買う」こと自体が難しく感じることがあります。
花のある暮らしは、気負わずに日常に取り入れたい。そこで、月に一回、一本でもいいとルールを決めてみたら、とてもラクになりました。
一本だけなんて……と抵抗はあったのですが、花屋さんは何とも思っていない様子。「自宅用ですか?」という確認だけで、快く対応してくださいます。気になるときは、一本でも購入できますか?と先に聞いてしまいましょう。
買うのは一本だけでOKとハードルを低く設定しておくと、花を選ぶことも難しくなくなります。
気負わず始めてみよう
花を買うことに気負うことはなくなりましたが、帰宅途中に花を買う、荷物のことを考えたり、買い物の最後になどと順番を考えていると後回しにしがちです。
近くに好みの花屋さんがないときには、お花のサブスクも検討してみてはいかがでしょうか。
こちらのお花の定期便では「毎週」「2週間に1度」「月に1度」と期間の選択ができます。とはいえ、定期だと、タイミングが心配になるかもしれません。お届け日の変更やスキップもマイページから簡単に手続きができます。外出や旅行で予定をずらすことも簡単です。来客に合わせて、直前に届くように変更するのも便利ですね。来客準備は何かと忙しいので、そんなときに自宅に花が届いたらとても助かります。
サイズは、一番小さいサイズLiteが4~5本で1,320円(税込み)、LLサイズ4,950円(税込み)まで5段階でサイズの選択ができます。
季節に合わせた花を定期的に届けてもらえたら、花のある暮らしが無理なく続けられそうです。
届くたびに自分へのプレゼントのようでうれしくなりますね。
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